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Magic Lecture License v2.0.0

  1. 当ライセンスにおける用語を次のとおり定義します
    1. レクチャー:マジックの解説を含むあらゆる媒体の総称。具体的には、書籍、レクチャーノート、映像作品(レクチャービデオ)、オンライン/オフライン問わず対人でのレクチャーイベントやワークショップなど。特に、当ライセンスを適用する対象のレクチャーを「当レクチャー」と呼びます
    2. 著作者:当レクチャーを販売、提供する者
    3. 利用者:著作者の定める正規の方法によって当レクチャーを入手した者
    4. タネ:マジックにおける秘密部分。手順の手法、技法、原理、演出、理論など
  2. 著作者は当ライセンスにおける著作者の権利と義務を任意の者に継承することができます
  3. 利用者は商用利用を含め、当レクチャー内の手順等をそのまま、あるいは自由に改変した上で、任意の状況で演じることができます
  4. 利用者は自身の出版物やブログのような有形媒体、または対人レクチャーイベントのような無形媒体のいずれにおいても、当レクチャー内容の一部を引用することができます。引用の例は次のとおりです
    1. 当レクチャーが解説している技法、原理、演出、理論などを、利用者自身の手順や理論内で部分的に利用する
    2. 当レクチャー内容の一部を抜粋しながら、当レクチャーを批評、レビューする
    3. 当レクチャーの感想を、その内容の描写を交えながら他者に伝える
  5. 利用者が当レクチャーの内容を引用する際、著作者の許可なく当レクチャーの本質に相当するようなマジックのタネを明かす形での引用を禁じます
  6. 第 5 条に該当しない範囲において、利用者は当レクチャーで解説されているマジックのタネを明かすような形で当レクチャー内容を引用することができます
    1. 引用可能範囲の目安
      1. 第三者が当該の引用部分のみを読んだ際に、引用元である当レクチャーの購入機会が失われない程度の内容であること。なお、当レクチャーが入手困難な場合も当レクチャーが販売されていると仮定して判断すること
      2. 利用者の良識の範囲を超えていないこと
    2. 当レクチャー内のある部分が引用可能範囲に含まれるかどうかの判断がつかない場合は、可能な限り著作者に確認を取ることを推奨します(義務ではありません)
  7. 著作者およびその権利継承者が不在となったことが確認され、正規の方法によって当レクチャーを入手できない場合に限り、第 5 条は無効となり、第 6 条における引用可能範囲が無制限になります。つまり、当レクチャー内容をすべて無制限に引用することができます(ただし、後述する第 9 条で定義されるタネ明かしは依然として禁じます)
  8. 利用者が当レクチャー内容を引用する際は、当レクチャーへのクレジットとして、最低限、著作者名と当レクチャーのタイトル(書籍名など)を明記しなければなりません。ただし、それ以上の情報をクレジットに付記しても構いません
  9. 著作者の在、不在にかかわらず、当ライセンスで認められている引用以外の形式によって、利用者が当レクチャーで解説されているタネを明かすことを禁じます。当ライセンスが禁じるタネ明かしの例は次のとおりです
    1. マジシャンでない一般の読者向けの書籍内でのタネ明かし
    2. テレビ番組でのタネ明かし
    3. 不特定多数が無償で閲覧可能な Web サイト、ブログ、動画投稿サイト、SNS (Social Networking Service) などでのタネ明かし
    4. レクチャーを目的としない状況におけるノンマジシャン(非マジシャン)へのタネ明かし
  10. 著作者の在、不在にかかわらず、当ライセンスで認められている引用以外の形式によって、利用者が当レクチャーの内容を不特定多数に公開したり第三者と共有したりすることを禁じます
  11. 著作者の在、不在にかかわらず、利用者が当レクチャー内の手順や技法について、利用者自身が考案したといったような虚偽の主張をすることを禁じます
  12. 利用者が当レクチャーおよびその内容によって被ったいかなる損害に対しても、著作者は一切の責任を負いません